遅行スパンの図解

遅行スパンの図解

「遅行スパン(遅行線)の使い方や見方がいまいちわからない」という方はいらっしゃいませんか?

遅行スパン(遅行線)は、一目均衡表に表示される線の1つであり、
一目均衡表の作成者は、「遅行線は絶対にないがしろにできない」という旨を、原書に残しているそうです。

ここでは、遅行線の具体的な使い方などを、図解を用いて徹底的に解説していきます。

一目均衡表における、『遅行スパン』の使い方や見方を、しっかりと理解して、より日々のパフォーマンスを向上させてください。

 

 


遅行スパン(遅行線)とは?
計算法と書き方

遅行線の計算式の図解

遅行線の計算式の図解

遅行スパン(遅行線)は、終値を25本前(当日を含む場合26本前)に戻して、チャートに記載しています。

終値だけを表示した折れ線グラフが、25本分左にずれている、とも考えることができます。

一見非常に単純に見えますが、この遅行線には、非常に深い意味が含まれています。

 

▼遅行スパン(遅行線)の計算式

他に特に計算式があるわけではなく、
「遅行スパン(遅行線)=25本先の終値」です。

そのため、該当する終値が、まだ出てきていない場合、遅行線は表示されません。

 

 

▼遅行スパンと雲(先行スパン1・先行スパン2)の関係性

 

なお、同じ一目均衡表であり、を形成する先行スパンの2本は、株価の25本分先(右)にずらして記載してしています。

これを考えると、遅行スパンの25日後が現在の株価、現在の株価の25日後が先行スパンという関係性になります。

 

 

 

 


遅行線と株価の位置関係による分析

遅行スパンが、25本後の終値を示しているということは、そのときに売買をした人が、「25日後にどのような損益状態となったか」を理解することができます。

 

【遅行スパンが株価より上にある場合】

遅行スパンと株価の位置関係の図解

遅行スパンと株価の位置関係の図解

遅行線が株価の上にあるということは、
そのときに買い注文をした人は、25日後に含み益となっている、と分析することができます。

 

そのため、ここ25本分で買い方優勢であり『現在は買い勢力が優勢な時期』と考えることができます。

 

 

 

【遅行スパンが株価より下にある場合】

遅行スパンと株価の位置の図解

遅行スパンと株価の位置の図解

逆に、株価が遅行スパンの上にあるということは、そのときに買い注文を出した人は、「25日後に含み損となっている」と分析することができます。

そのため、株価が遅行スパンの上にあることは、「売り勢力が優勢な時期」と考えることができます。

 

 

 


遅行スパンの好転・逆転

一目均衡表の転換線基準線がクロスすることを示す均衡表の好転・逆転のように、遅行スパンの好転・逆転という分析方法があります。

 

この遅行線の好転・遅行線の逆転は、この「遅行スパン」と「ローソク足」のクロスする部分を示しています。

 

▽遅行スパンの好転とは

遅行スパンの好転の図解

遅行スパンの好転の図解

「遅行スパンの好転」とは、遅行スパンが、ローソク足を下から上に突き抜けることを言います。

 

遅行スパンが突き抜けたときに、それまで買いポジションだった人は、「含み損」であったのが、クロスしたタイミングで、「含み益」に変わったことなります。

このことから、買い勢力が有利と捉え、「買いシグナル」考えることができます。


もしこのまま遅行線が、株価の上にある範囲は、
「その時に新規買い注文をした人は含み益」ということになります。

また、この遅行スパンの好転と、均衡表の好転株価がの上にあるという、という3つがそろう状態のことを、「三役好転」と言い、買いが非常に優勢であることを意味しています。

 

 

 

▽遅行スパンの逆転

遅行スパンの逆転の図解

遅行スパンの逆転の図解

「遅行スパンの逆転」とは、遅行スパンがローソク足を上から下に突き抜けることを言います。

 

遅行スパンの好転と逆で、逆転をしたところから、それまでそのローソク足で売買をした人は、
含み益であった状態から、含み損の状態に変わったことになります。
そのため、売り勢力有利に転換したと考え、遅行スパンの逆転は、「売りシグナル」と言われています。

 

なお、この遅行線の逆転、均衡表の逆転と、株価がの下にあるという3つが状態がそろうことを、「三役逆転」と言い、非常に売りが優勢であることを示しています。

 

 


遅行スパン≒モメンタム

以上のように、遅行スパンは、現在の価格と、25本前の価格を比べる意味があり、
これは、オシレ―タ系指標である、『モメンタム』と非常に似ています

 

モメンタムは、「終値ー”設定期間”前の終値」を算出し、つなげたものです。

 

使い方として、これが、「0(ゼロ)」のラインを、下から上に抜ければ買いシグナル、上から下に抜ければ売りシグナル考えることができます。

 

つまり、モメンタムの設定期間を「25」にした場合、モメンタムの売買シグナルと、
遅行スパンと株価(終値)の好転と逆転が、全く同じタイミングで出現することになります

 

 

このように、一目均衡表は、計算もシンプルながらも、とてつもなく奥が深い、テクニカルチャートと考えることができます。

原理からしっかりと理解したうえで、日々のトレードに役立たせていきましょう。

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