フォワードガイダンスとは?

指標

フォワードガイダンスとは、中央銀行などが、前もって将来の金融政策の方針を先に表明することです。声明文など通じて、そのとき行われている政策金利の据え置く期間を提示したり、政策を変更する際の条件など(雇用や物価などの指標などの場合が多い)を明言するといった方法がとられます。

フォワードガイダンスをとることにより、金融政策が市場金利に与える影響を拡大すると同時に、インフレ予想や成長予想を引き上げることで家計や企業の予想や機体に働きかけ、政策の効果を高めたり、消費や投資を活発にする目的があります。

 

☝フォワードガイダンスのリスク

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以下のような点が、フォワードガイダンスのデメリットとして行われます。

・政策の柔軟性が奪われる可能性がある

フォワードガイダンスは、将来の金融政策を金融市場に約束することと等しいため、その方針を簡単に変えるわけにはいきません。そのため、目標となる数値や期間などを細かく設定すればするほど、中央銀行の政策の柔軟性が奪われてしまうという指摘があります。

・中央銀行の信頼性を損なうリスクがある

中央銀行は、フォワードガイダンスの内容に沿うように政策を行うようにしますが、その目標と実際の数値にずれが生じた場合などに、中央銀行の信頼性を損なうリスクがあります。実際イングランド銀行が目安にしてきた失業率の基準を撤廃した例も存在します。

 

☝フォワードガイダンスは新しい金融政策

フォワードガイダンスは、金融政策に関する誤解を避け、体系だった金融政策の先行きを示したことから始まりました。1990年代に当時ゼロ金利政策を行ったことで政策金利を下げる余地がなくなっていた日本銀行が、「デフレ懸念の払拭が展望できるようになるまで」とゼロ金利政策の解除をする時期を明示したことが最初のフォワードガイダンスの事例とされています。

その後、FRBが「(1%の政策金利を)かなりの期間続けることができる(2003年8月)」「失業率が6.5%以上っでインフレ予想が2.5%を超えない間は、異例の低金利を続ける(2012年12月)」と表明するなど、現在では、ECBやイングランド銀行など、各国の中央銀行で採用されており、非伝統的金融政策の1つとされています。