インカムゲインとは? 学生・投資初心者にもわかりやすく解説!
投資によって利益を得る方法は、たったの2種類しかありません。
インカムゲインと、キャピタルゲインしかありません。
これから投資を始めようとしている人は、「どのような目的で、どの程度の収益を目指し、どの程度のリスクを負って、その投資を行うのか」を考えるために、投資でどのような収益の取り方があるかどうかを理解しなければなりません。
ここでは、投資初心者、経済の知識がない方にもわかりやすく、投資で利益をとる方法である、「インカムゲイン」についてわかりやすく解説していきます。
☝インカムゲインとは?
インカムゲインとは、利子や配当といった、株価や債券などの資産を持っているときに得ることができる収益のことです。
ひらたく言えば、「その資産を持っているだけで入ってくる収入」ともいえ、定期的に収入が入る可能性が高い代わりに、得ることができる収益は投資額に対して少額です。
インカムゲインに対して、持っている資産を買った値段よりも高く販売することで得ることができる売却益のことを、「キャピタルゲイン」といいます。
ちなみに、このインカムゲインとキャピタルゲインを合わせた収益のことを、「トータルゲイン」と言われる場合があります。
◎インカムゲインを得ることのできる資産
インカムゲインを受け取ることのできる資産には、以下のようなものがあります。
- 預貯金
- 株式
- 投資信託
- ETF(上場投資信託)
- 債券
- 不動産
- FXのスワップ
☝インカムゲインの種類
同じインカムゲインと言っても、保有している資産によって、様々なものがあります。
ここでは、資産ごとに、どのようなインカムゲインを得ることができるのかを、簡単に見ていきましょう。
◎利子:預貯金・債権
預貯金の利子は、誰もが身近に触れたことがあるインカムゲインといえるでしょう。
日本語的な意味では、「金銭など預ける・貸すことにより、または金額と期間に比例して、一定の割合で受け取ることのできる金銭・代わりのもの」のことです。
民間銀行にお金を預け、ごくわずかながら受け取ることのできる利子も、立派なインカムゲインと言えるのです。
しかし、日本においては、「ゼロ金利政策」によって、この配当が非常に小さくなっています。
また、普通預金よりも、定期預金のほうが利率が高く、ネット銀行のほうが、若干利率が高いことがありますので、しっかりと条件などを見てみるようにしましょう。
金融業界に就職することを希望している人は、銀行のビジネスモデルについても詳しく学ぶようにしましょう。
◎配当
配当とは、「企業が株主に、事業活動によって得た利益を分配すること」です。
通常、配当は、企業決算の時に配当されます。
「企業は株主のもの」であるため、その企業のビジネス活動において、利益が出た場合に、株主に配当されます。
しかし、配当はかならず行われるものではなく、
企業の方針から、黒字でもあえて配当を出さなかったり、逆に赤字でもあえて配当を出すこともあります。
以下の用語は、配当に関する用語ですので、押さえておきましょう。
- 増配:配当を増やすこと
- 減配:配当を減らすこと
- 復配:配当を中断していた企業が配当を復活させること
- 無配:配当を出さないこと
ほかにも、その企業の製品や、割引券などを贈呈する、「株主優待」もあります。
本来の株主優待の目的は、「なるべく多くの投資家に株式を保有、出資してもらうこと」のため、多くの株式をもっているほど、よい株主優待を受けることができる企業が多いです。
◎家賃収入
不動産投資による配当のことで、購入した不動産を、ほかの人に貸し出すことで、家賃収入を得る方法です。
物件の立地や築年数などによって、収益に大きな差があります。
ここでは詳しく扱いませんが、不動産投資は、株式などに比べて流動性が低かったり、空き家リスク(住居人が入らなければ収入が入らない)、高い維持費がかかる、物件価格そのものの価値が下がるなどのリスクがあります。
また、ローンを組むことによって、高いレバレッジをかけることができます。
☝しっかりと条件を見ること
世の中には、様々な投資商品があります。
その中には、「毎回配当が入っているように見えて、実は元本が切り崩されているもの」などもあります。
理解していなければならないのは、「ローリスク・ハイリターンの金融商品など絶対に存在しない」ということです。
様々な知識を身に着け、しっかりとリスクとリターンの関係を意識して、資産形成を行うようにしましょう。