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【徹底図解】ボリンジャーバンドの3パターンのトレンド分析法・使い方をわかりやすく解説!

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ボリンジャーバンドでの、トレンドの現状の把握をする方法はご存知ですか?

↓ボリンジャーバンドがまだわからない方へ
ボリンジャーバンドの仕組みと基本的な見方・使い方

 

ボリンジャーバンドは、「バンドの形状を読み解く」ことによって、そのときの「トレンド」や、「株価の状態」を見抜き、順張りを行うことも可能です。

今回は、ボリンジャーバンドを利用した、株価のトレンドを見方、分析法を学んでいきましょう。

 

 

 

 

ボリンジャーバンドの「バンドの幅」を考える

ボリンジャーバンドの拡大と縮小

ボリンジャーバンドの拡大と縮小

ボリンジャーバンドは、バンドの幅が、「拡大」と「縮小」を繰り返しており、この幅の動きによってトレンドを分析することが可能です。

そして、そのバンド幅の変化は、大きく分けて3つあるサイクルの、今がどこにあるかを考え、売買を行います。

その状態は、

  • スクイーズ
  • エクスパンション
  • ボージ

に分けることができます。

 



☝スクイーズ(バンドの収縮)

スクイーズ(ボリンジャーバンド)

スクイーズ(ボリンジャーバンド)

◆スクイーズとは

「スクイーズ」とは、バンドの幅が小さくなってきており、もみ合いの状態のことです。

英語で「絞る」「押しつぶす」を意味し、「バンド自体が細く絞られた状態」のことを指しています。

スクイーズは、株価の動きが少なく、終値のばらつきが少ない状態が続くと、バンド全体が細くなります。

また、もみ合いでもあるため、中心線の移動平均線が、横向きになります。

 

 

◆スクイーズ時のトレード

スクイーズのときは、買勢力と売勢力が拮抗しており、方向性に迷っている展開考えることができるでしょう。

「スクイーズが継続するのであれば」株価は±2σ付近で反転する可能性は高いです。

しかし、スクイーズの状態のときは、基本もみ合い相場のため、大きな利益をとることが難しく、トレンドが発生した場合、流れとのポジションを持つことになることになってしまうため、注意が必要です。

 



エクスパンション(拡散)

エクスパンション(ボリンジャーバンド)

エクスパンション(ボリンジャーバンド)

◆エクスパンションとは

スクイーズの状態から、バンドの幅が広くなっていくことを、エクスパンション(拡散)といいます。
スクイーズとなるもみ合い相場からトレンドが発生したと捉えることもできます。

 

エクスパンションとなる場合、トレンドが発生している方向と、逆方向のバンドも含も同時に開き始めるという特徴があります。(図で言う-2σ、-3σ)

 

 

◆エクスパンションのトレード

エクスパンションのときは、±2σに沿って株価が推移することや、±1σ~±2σの間で株価が推移する、「バンドウォーク」という株価の動きをすることがよくあります。

これは言い返ると、ボリンジャーバンドは、「スクイーズからエクスパンション」に移行するタイミングでエントリーすることができれば、「順張り」での新規エントリーが可能とも言い返ることができます。

このとき、スクイーズの状態が長ければ長いほど、大きな力をもったエクスパンションが発生しやすいとも言われています。

このスクイーズからエクスパンションへ移行するタイミングのエントリーを目指す手法として、「支持抵抗線を引いてそのブレイク」と、「終値が±2σを超えたとき」一般的なエントリータイミングと言われています。

 

◆エクスパンションの注意点

エクスパンションが発生し、トレンドが発生したように見えても、+1σ、+2σ、+3σのバンドだけが(下落であれば―σ)開き始める場合もあります。


その場合でも確かに、その方向にトレンドが発生したと分析することはできますが、長く続かずに株価が大きく上下に変動する場合があります。
また、エクスパンションがいずれ起こるからこそ、スクイーズのときに±2~3σでの逆張りというだけのボリンジャーバンドの見方は危険が伴うのです。

 



ボージ

ボージ(ボリンジャーバンド)

ボージ(ボリンジャーバンド)

◆ボージ=バンドが最大幅

ボージとは、ボリンジャーバンドのバンドの幅が、最も大きな場所のことを言います。

株価にトレンドの終わりがある以上、エクスパンションの状態が永遠に続くこともありません。

必ずどこかで、「拡大していくバンド幅が最大になって」バンドの幅が縮小していくことになります

 

 

◆ボージの分析

ボージとなり、エクスパンションが終了するときには、上の図の➀が指す部分のように、まずトレンド方向と反対側のバンドが、先に収縮し始めることが多いです。

 

その次に、②のように、トレンド方向側のバンドが収縮し始める形で、エクスパンションによる強いトレンドが終了すると言われています。
ボージが出現し、エクスパンションの終了後の株価の動きは、「そのトレンドの転換期」なのか、「トレンドにおける調整期間」なのか考慮して売買を行っていく必要があります。

 


まとめ

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このように、ボリンジャーバンドは、株価とバンドの位置関係だけでなく、バンドの幅の大きさや、その形によって、次の3パターンに注目することができます。

  • スクイーズ
  • エクスパンション
  • ボージ

これらの形を知っていることで、ボリンジャーバンドを用いて、トレンドの発生や転換などの、相場環境を分析する方法にすることができ、「順張り」を行うことも可能です。

このような「様々な分析法」をもとに、「自分のタイミング」を分析していきましょう。

 

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