投資用語解説
ハード・ブレグジッドとは【投資用語解説】
ハードブレグジットとは
対義語:ソフトブレグジッド
ハードブレグジッドとは、
明確な定義はないものの、多くの場合、
イギリスが
EU離脱(ブレグジッド)の際、
EUの特権である加盟国との、
ヒト・モノ・カネの
自由な流れを失うような、
強硬な(ハードな)ブレグジッドを
意味しています。
(⇔ソフトブレグジッド)
イギリスが
EUの単一市場とのアクセスを失う
という表現がよく使われます。
2017年1月17日の、
メイ首相の会見によって、
ほぼハードブレグジッドとなるのではという、
方向性が明らかになっています。
ハードブレクジッドに
なると?
例えば、今までであれば、
原則関税がかからずに、
EU加盟国と貿易をすることができましたが、
それすらも不可能になります。
現状、イギリスの輸出の約4割が
EU加盟国に向けてであることを考慮すると、
貿易へのダメージは大きいでしょう。
他にも、ハードブレグジッドの場合、
ロンドンを拠点とする、
イギリス国外の銀行などが、
ヨーロッパ内の拠点を
他のEUの国へ移す可能性も高く、
イギリスには大きな経済的な損失が出ると
推測することができます。
言い返ればハードブレグジッドは、
そのような経済的損失を出そうと、
移民に対する規制を優先し、
強硬的に離脱することになるため、
現在のところ、リスク要因として、
市場に捉えられているようです。