ローソク足は、その1つの形を見るだけでも、その後の相場の動きを予想する1つの判断材料にすることができます。よりローソク足の理解を高め分析の制度を上げるために、「もみ合い相場や、相場の転換期に出現する1本のローソク足」をまとめました!ここに出てくるものは、ローソク足の組み合わせを学ぶときにも、重要な要素になりますので、しっかりと覚えておきましょう(^^)
目次
コマ(陽線)の図解
コマ(陰線)の図解
コマとは、本体も上下のヒゲも短い小陽線の・小陰線のことです。コマは、その示す期間において相場の変動幅が少ないことを示しており、コマ1つで今後の相場の予測をすることは難しいです。しかしコマが連続して出現して、もち合い相場を形成してから、大きく動き出すことがあります。
十字線(ローソク足)の図解
十字線とは、比較的短く、ほぼ同じ長さの上下のヒゲを持つ、 寄引同時線のことです。コマと同じく、買い勢力・売り勢力ともに、思い切って動けていないことから、相場の迷いを示してしています。また、十字線は、相場が転換するときに出現すると言われています。また、十字線が出現したときに、出来高が少ない場合、売買を行った人が少ないと推測することができ、様子見相場になっていると分析することができます。
足長十字線の図解
足長十字線とは、上下のヒゲが長く、ほぼ同じ長さの寄引同時線のことです。十字線の上下のヒゲが長いものをいいますが、どこからが足長十字線というような明確な基準などはありません。なお、買い勢力と売り勢力の拮抗を表していますが、十字線よりも、ヒゲが長いことから、売買を行った投資家が多い可能性があります。十字線と同じく、相場の転換期に出現し、次に出てくる足が、非常に重要になります。
寄引同時線(ローソク足)の図解
四値同時線(一本線)とは、四本値が全て同じのため本体もヒゲもないローソク足のことです。始値から、そのまま引けたことを表しており、一般的に投資家の様子見や、相場の転換が近いことを表しています。日経先物市場では、サーキットブレイカーや、短い分足での大引け程度以外、出現することは非常にまれです。
ここまで、1本のローソク足による分析の勉強を行ってきました。一つ一つ暗記するのではなく、実際にチャートをみて確認してみるのが、最も早い成長法です。そして、ローソク足での分析法は、『2つ以上のローソク足を組み合わせる』ことによっても可能です。ローソク足の組み合わせの分析法においても、ここまで見てきたローソク足が当たり前のようにでてきますので、しっかりと抑えておきましょう。
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