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「債券」とは?だれにでもわかりやすく解説!

国債・社債などを総じて「債券」といいます。債券市場の動向は、株式市場を含む債券市場全体に大きく影響を与えます。
さらに、債券は安全性が高く、配当収入や売却益も得ることができる金融商品です。
ここでは、この「債券」について、誰にでもわかりやすく解説していきます。

 

 

債券とは?わかりやすく解説!

債券の図解

債券の図解

債券は、簡単にいうと、「お金を貸した証明書」のことです。その発行者が一定期間ごとに借りた金利を支払いつつ、将来の満期日に借りた出資者に対して、債権額面を支払う、インカムゲインを目的とした投資商品ということができます。
また、その満期日までの期間のうちに、投資家側がその解約をすることはできないものの、市場で売買が可能になっているため、キャピタルゲインを得ることも可能です。

債券は「発行者がお金を集めるために発行する」という点は株式と同じですが、「発行する段階で、利率や満期日などが決められている」点が大きく異なります。

 

おさえておくべき「債券」の基本用語

債券は、仕組みが複雑であり、専門的な用語も多いため、難しいというイメージを受けがちです。
細かな仕組みは、各債券で理解したほうがわかりやすいため、ここでは、「債券に関わる専門用語」を押さえておきましょう。

 

☝額面金額・額面

額面金額は、「その債券を満期日(支払期日)まで保有したときに、返還される金額」のことです。一般的には債券の最低申し込み単位のことで、債券によって異なります。なお、すべての額面を100円とそして発行しており、額面×申し込み単位数で出されます。

☝満期日

満期日は、支払い期日のことであり、債券の世界でいえば、あらかじめ定めている「額面金額」が戻ってくる日のことを指しています。

☝償還

償還とは、債券の金利を払い戻すことを言います。一定期間ごとに

 

☝債券価格

債券価格とは、その債券が流通市場にて取引される場合の価格のことです。
債券は発行されてから満期日でも、市場で取引することができます。そのときの債券価格は「安全性(信用リスク)」と「金利」という大きく分けて2つの部分から変動しています。

 

 

 

 

債券の種類

債券には、「お金を借りたのは誰か」によって、国がお金を発行する「国債」、企業が発行する「社債」など、様々な種類があります。
代表的な債権は以下の通りです。

  • 国債:政府が発行
  • 地方債:地方自治体が発行
  • 社債:企業が発行
  • CB(Convertible Bond:転換社債型新株予約券):株式に転換できる権利月の社債
  • 外国債:外国や海外の市場で発行された債券

 

 

投資対象としての債券のメリット

メリット・デメリット

メリット・デメリット

では「債券」の金融商品としての特徴を見ていきましょう。

 

☝安全性が高い

債券は、満期日までに債券価格が変動しても、満期日を迎えると額面上の金額が返還されます。
さらに、債券を発行する発行者に対して、確実に利子の支払いなどをできるように様々な規定が設けられているため、かなり安全性の高い金融商品と考えることができます。

しかし、例えば社債を発行した会社が倒産の危機や、政府がデフォルトしそうになる場合など、決して元本が保証されているわけではありません。

なお、この発行者の信用性を図るものとして、「格付け」があります。
この格付けが高い債券ほど、安全性が高いため、利率や利回りが低くなり、逆に格付けが悪ければ、リスクは高くなるものの、利回りが高くなる傾向があります

 

 

流動性が高い

債券は上記のように、満期日を待たなくとも、途中で売却して、換金することも可能です。債券は、その時の金利状況や、世界情勢によって、債権そのものの価格が変化しますので、これを利用してキャピタルゲインを得ることもできます。
なお、株式と同様、売却に買い手と売り手が必要です。信用度や知名度が高く、発行されている量が多いほど、その債券の流動性が高くなっていきます。

 

☝収益がかなり計算しやすい

債券は、原則その発行者が債務不履行にならない限りは、利子収入や償還において、高い可能性で得られる金融商品です。
そのため、収支の想定がかなりしやすいというメリットがあります。

 

最後に!

債権「お金を貸した証明書」のことで国や政府、企業といった発行者が一定期間ごとに借りた金利を支払いつつ、将来の満期日に借りた出資者に対して、債権額面を支払う、投資商品ということができます。安全性も高く流動性も高いため、安定して収益を見込むことができます。
特に「国債」の変動は、株式市場を含む金融市場全体に影響を与えるため、理解を深めつつ、市場全体の動向を理解できるようになりましょう。

 

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