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%D(ーD%)の見方【ストキャスティクス】

%D

ファースト・ストキャスティクス

ファースト・ストキャスティクス

%D(=-D%)とは、
ストキャスティクスに

表示されるチャートの一つで、
%K」の移動平均
考えることができます。

 

なお、%Dは、
ファースト・ストキャスティクス、

スロー・ストキャスティクスの両方で
表示されます。

 

【%Dの見方】

◆%Dの計算式

%Dは、以下のような計算式で
導きだされます。

『%D=Hn÷Ln×100』

◇計算式詳細

Hn=「(当日終値ーn日間の最安値)のn日間の合計」
Ln=「(n日間の最高値ーn日間の最安値)のY日間の合計」

 

「%D」は、「%K」の移動平均を表していますが、
『算出をするのに使う最高値と最安値という値幅は、
毎回変更される可能性がある』
ため、このような複雑な計算式を用いられます。

 

◇「なぜ%Dの式が複雑なのか」

例えば、A、B、C、の3つのチームがあり、
Aの80%が右利き、
Bの50%が右利き、
Cの20%が右利き
だとしても、
「ABC全体の右利きの比率」は、
(80%+50%+20%)÷3
=150%÷3=50%
という式では、正確には算出することができません。

 

極端に言えば、
Aチームが全員で5人、
Bチームが1000人いる可能性すらあります。

 

つまり、ここで3チームの右利きの比率を算出するには、
『それぞれのチームの人数ごとに比率をかけてから、
その人数を合計する右利きの人数を考えて分子を考え、
分母となる全体の人数でわる』必要があるのです
そこで、それぞれのチームの人数が、
Aチーム=30人
Bチーム=20人
Cチーム=50人
だとすると、右利きの人数は、
(30×0.8)+(20×0.5)+(70×0.2)
=24+10+14=44人となり、
全体の人数は、100人であることから、
3チームでの右利きの比率は、
44%となります。

 

この考えから、まず分子となる、
「終値ー最安値」を
設定期間分すべて合計します。

そして分母となる、
設定期間の、「最高値ー最安値」を
同じく全て合計します。

 

そして初めて、設定期間内の
「正確な移動平均」が算出されることになるのです

 

 

 

%Dの特徴

%Dは、この計算式からもわかる通り、
%Kよりもなめからな線を描くようになり
%Dが「100」や「0」をつけるためには、
%Kが設定期間分連続で「100」又は、
「0」をつける必要があります。

これを利用し、
%Kとのゴールデンクロス・デッドクロスを、
売買のサインとすることが可能です。

 

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