【検証結果付】バレンタインアノマリーとは?
バレンタインアノマリーとは?
バレンタインアノマリーとは「バレンタインである2月14日に、日経平均株価が上昇する」というアノマリーのことです。「具体的な根拠を説明することができないものの、経験的に観測できるマーケットの規則性のこと」というアノマリーの言葉通り、理由はわかっていません。「投資家である男性がチョコレートを女性からもらうことで気持ちが高ぶり、買ってしまうのではないか」という信じがたいような説すらささやかれています。
ただ、近年ではバレンタインアノマリーは薄れていると指摘されています。
また、バレンタインデーは日本では完全に定着してしまっているほか、市場が限界を迎えているといわれることが多く、バレンタイン近辺に、チョコレートといった関連する銘柄に動きがあることは多くありません。現状では株価にほとんど織り込み済みといえます。
過去のバレンタインの株価の動きの検証

アノマリー検証
では、バレンタイン当日に日経平均株価がどのような動きをしていたのか見ていきましょう。ここでは合わせて、日経平均先物、NYダウの動きも見ていきます。
日経平均株価のバレンタインの動き
2000年以降のバレンタインの日経平均の動きは下記のとおりです。取引があった16年間で9勝7敗と勝率56%であるほか、直近5年で市場は全てマイナスとなっており、ここだけで見るとバレンタインアノマリーは有効性は薄れているといえるでしょう。
2000年 | -142.11 |
2001年 | +104,79 |
2002年 | +66.91 |
2003年 | +74.92 |
2004年 | 休場 |
2005年 | -12.2 |
2006年 | +339.68 |
2007年 | +90.35 |
2008年 | +371.86 |
2009年 | 休場 |
2010年 | 休場 |
2011年 | +35.89 |
2012年 | +73.35 |
2013年 | +33.88 |
2014年 | -225.5 |
2015年 | 休場 |
2016年 | 休場 |
2017年 | -239.88 |
2018年 | -97.07 |
2019年 | -8.18 |
2020年 | -140.14 |
日経平均先物のバレンタインの動き
一方、2000年以降のバレンタインの日経平均先物(日中)の動きは下記のとおりです。なお原資産である日経平均株価と比べ、11勝5敗(勝率68%)、とパフォーマンスは上回っていますが、同様に直近5年では有効とはいいがたいといえるでしょう。
2000年 | +80 |
2001年 | +50 |
2002年 | +40 |
2003年 | +90 |
2004年 | 休場 |
2005年 | -10 |
2006年 | +280 |
2007年 | +130 |
2008年 | +160 |
2009年 | 休場 |
2010年 | 休場 |
2011年 | +50 |
2012年 | +90 |
2013年 | +60 |
2014年 | -190 |
2015年 | 休場 |
2016年 | 休場 |
2017年 | -220 |
2018年 | -30 |
2019年 | +80 |
2020年 | -70 |
NYダウのバレンタインの動き
一方、2000年以降の2月14日のNYダウの動きは下記のとおりです。10勝6敗(勝率625%)となっていますが、直近5年ではプラスとなっています。
ちなみに余談ではありますが、アメリカでのバレンタインは日本とは違い、「女性が男性からプレゼントをもらう」日です。女性が男性にチョコを作って渡すのではなく、男性が彼女や奥さんなどのためにプレゼントを買って渡すのが定番となっています。
2000年 | +88.19 |
2001年 | -104.01 |
2002年 | +12.32 |
2003年 | +157.9 |
2004年 | 休場 |
2005年 | -4.59 |
2006年 | +137.67 |
2007年 | +90.57 |
2008年 | -174.53 |
2009年 | 休場 |
2010年 | 休場 |
2011年 | +1.36 |
2012年 | +6.51 |
2013年 | -9.52 |
2014年 | +136.31 |
2015年 | 休場 |
2016年 | 休場 |
2017年 | +130.19 |
2018年 | +357.67 |
2019年 | -21.26 |
2020年 | -25.23 |
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