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個人消費とは?わかりやすく解説!【投資用語解説】

個人消費とは?

個人消費とは、家計といった個人が、実際に何か商品やサービスの購入をするために実際に使用した金額の合計のことです。日本においてはこの個人消費支出の落ち込みが景気停滞の1つの要因となっています。

個人消費は景気に大きな影響を与える

日本において個人消費は、GDP(国内総生産)の55%と半分以上の圧倒的な規模を持っています。そのため、個人消費の個人消費の動向は景気に大きな影響を与えるため、多くの市場参加者が注目しています。

なお、アメリカでもGDPの約7割を個人消費支出が占めていおり、米国でもGDPの構成要素として圧倒的に最大の指標となっているなど、世界的に個人消費は重要な指標の1つです。

個人消費が増加するサイクル

個人消費が増加するためには、

  • モノが売れるなどで企業の利益が増加する
  • 労働者の給料が上昇する
  • 個人消費が増加する

というサイクルが発生することで、さらに企業の利益が増加して賃金が再度上昇、個人消費がさらに拡大するという好循環を生み出すことが可能です。そのようなサイクルを作り出すことが景気回復の理想的なシナリオの1つと言えます。

個人消費が上昇しない理由

例えば個人消費を増加させる方法として、消費税の減税などがあげられます。しかし、個人消費が増加しない理由には様々な者が複雑に絡み合っており、長期的に大きな効果を出せる保証はありません。代表的なものとして、下記のような理由により、個人消費が伸び悩んでいると言われています

  • 家計の給与所得が伸びておらず消費をしにくい
  • 企業の利益が増加しても、給与に反映されにくくなっている
  • 海外から安価な製品が流入しており値上げがしにくく消費が増加しにくい
  • 国民に漠然とした将来に対する不安があり消費を控えている(少子高齢化など)

他にも、高齢化が進んだ国では個人消費が伸びにくい傾向が見られています。

個人消費は景気に大きな影響を与えるため、経済動向を読み解くのにも使用されるほか、中央銀行金融政策にも影響を与えます。そのため市場参加者にも注目を集める重要な指標の1つので、しっかりとチェックするようにしましょう。

 

 

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