テクニカル分析講座
WMA(加重移動平均線)の解説【テクニカル分析】
WMA
(加重移動平均線)
読み方:加重移動平均
=Weighted Moving Average
加重移動平均線とは、『WMA』とも言われ、SMA(単純移動平均線)と比べ、直近の価格になるにつれて、比重が大きくなる移動平均線です。
直近の価格変動にいち早く対応しますが、その分ダマシが多いことになります。
【WMAの計算式】
加重移動平均線は、直近の価格になるにつれて、比重を大きくするために、以下のような計算式としています。
WMA
={(N×終値)+((N-1)×1本前の終値)+・・・(1×N本目の終値)}
÷(1+2+3+…+N)
※N=設定期間
例えば、5WMAの場合、
最新の終値は5倍に、
1本前の終値は4倍に、
2本前の終値は3倍に、
3本前の終値は2倍に、
4本前の終値は1倍にかけて、
合計を出します。
そして、5の階乗である、15で割ります。
(5+4+3+2+1)
このように、近い価格ほど影響を受けやすくしています。
【WMAの分析法・特徴】
WMA(加重移動平均線)の分析法は、グランビルの法則や、ゴールデンクロス、デッドクロスなど、基本的に、SMA、EMAなどの、移動平均線と同じです。
しっかりと、SMAに比べると、売買サインが出るのが早い代わりに、ダマシが多いということをおさえておきましょう。