投資用語解説
TR(トゥルー・レンジ)【投資用語解説】
TR
(トゥルーレンジ)
TR(トゥルーレンジ)とは、
値動きの大きさをはかるものです。
日本語訳すると、「真の値幅」となります。
値動きの大きさを計るときに用いられ、
ATRは、このTRのEMAです。
一般的に、
TRがチャート上に表記される場合はありませんが、
DMIなどにも使用されている概念ですので、
しっかりと理解おきましょう。
TRの計算法

TRの図解
TR(トゥルーレンジ)は、
『以下の3つの計算式の中で絶対値が最も大きい数字』を、
数字として算出します。
・当日高値-当日安値
・当日高値ー前日終値
・当日安値-前日終値
なぜこういった考えをするのかというと、
例えばある銘柄の当日の四本値が、
始値:500円・高値・520円、
安値:480円・終値・500円
だとすると、
当日の変動幅は、40円と考えられます。
しかし、もしも同じ銘柄の前日の四本値が、
始値:150円・高値・250円
安値:100円・終値:200円
であったとすると、
前日の終値と当日の始値で、
上に300円の窓が開いていることになります。
逆に、下に窓が開いている可能性、
前日からの差はないものの、
当日に大きく動いた可能性の全てを考慮し、
「本当の変動幅」を考えるのが、
TRと考えることができます。