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「長期金利」とは?意味や分析方法までわかりやすく解説!
ニュースなどのなかで「長期金利(ちょうききんり)」という言葉を耳にすることは多いと思います。この長期金利とは何か、わかりやすく説明いたします。
長期金利とは?
長期金利とは、「銀行などの金融機関が1年以上お金を貸し出すときに適用される金利」のことです。
長期金利の動きは、債券相場の動きと等しいため、ニュースなどで「長期金利」を表す際には、「新しく発行する10年国債の利回り」が示されています。
長期金利は、物価の変動や、中央銀行の金融政策による短期金利の推移、物価変動といった様々なものによって変動します。長期金利は、景気が良くなれば高くなり、景気が悪くなれば低くなるという傾向を持つため、「長期金利は経済の基礎体温」ともいわれています。
☝長期金利の動きは住宅ローンに大きな影響を与える
長期金利は、住宅ローンの固定金利に大きな影響力を持っています。住宅ローンの金利が上昇すれば、ローンを組んだ際の支払い総額が大きくなり、逆に低下すれば、支払い総額は低下します。
つまり、金利が上がれば個人や企業はお金を借りにくくなり、低くなればお金を借りやすくなります。このように長期金利は、身近な生活に大きな影響を与えています。
長期金利の変動要因

原因
長期国債は、新しく発行される10年国債の動きで変動するため、10年国債の需給によって変動します。
国債は将来インフレやデフレどちらに進行するかといった物価の予測や、将来の金融政策の予測などの影響を受け変動するため、長期金利も様々な影響から変動します。
☝長期金利が上昇しやすいとき
- 長期国債が売られるとき
- 経済が成長して好景気となることが予測されるとき
- 物価が上昇する傾向にあるとき
- 長期金利が上昇するするような金融政策が実行されたとき
など。
☝長期金利が低下しやすいとき
- 長期国債が買われるとき
- 経済が鈍化すると予想されるとき
- 物価が下落傾向にあるとき
- 長期金利が下落するような政策がされたとき
など。