投資用語解説
餅つき相場(もちつきそうば)とは?【年末注意のアノマリー】
株式相場における、年末年始のアノマリーである、「餅つき相場」について解説していきます。
餅つき相場とは?
餅つき相場とは、年末において株式の取引量が少なくなり、株価が上下に大きく動く状態のことを意味しています。
日本特有のアノマリーであり、特に、小型株において、この株価の上昇が発生しやすいと言われています。
同じく年末年始のアノマリーとして、「掉尾の一振」や「ご祝儀相場」、「1月効果」も合わせてしっかりと把握しておきましょう。
【もちつき相場となる原因】
餅つき相場となる理由として「取引量が少なくなるなかで、買い注文や売り注文が入りやすくなるから」という説が有力です。
アノマリー現象のため、正確なものではありませんが、一般的に言われている説を解説いたします。
原因①取引参加者が減少する
日経225先物などの「メジャーSQ」から年末に向けて、「冬休み」となる投資家も出てくるため、徐々に取引参加者が少なくなります。
これは値動きが少なくなる可能性を示唆しますが、「大きな注文が入れば、普段でより値動きが大きくなる」可能性を示しています。
理由②売買をする理由が多い
餅つき相場となる原因として、新規で買い注文、売り注文をする理由が多いことも挙げられます。
- 年末に向けた節税目的な売りが入る
- 掉尾の一振といった上昇のアノマリーがある
- 来年を見越した買いが入る
- 年末年始の休場を警戒した売り
など、そのときの相場状況以外でも、売買をする理由が存在します。
もちつき相場の由来
年末の株価の急激な上下の動きを、餅つきのときの「杵」の動きに例えて、こういわれるようになったと言われています。
他にも、「正月のもち代を稼ぐための売買を行う」ことに由来していという説もあります。