【徹底図解】証券取引所とは?ルールや原則をわかりやすく解説!
「証券取引所」の仕組みについて理解していますか?
ここでは、株式を行う上でも「証券取引所」の仕組みやルールを解説していきますので、しっかりと理解しておきましょう、
☝証券取引所とは?

投資家の手数料、証券会社の登録料の仕組み
証券取引所とは、「投資家が株式などを売買する場所」です。
⇒「株式」「株式会社」とは?わかりやすく解説
投資家や、証券会社の株式などの売買の注文を、証券取引所に集中させて行うことにより、様々な需要供給を集め、公正な価格形成を行う機能を保っています。
わが国には、株式の売買を行う市場を持つ証券取引所が東京・名古屋・福岡・札幌の4か所にあります。
証券取引所で、株式を売買できる企業は、厳しい審査を潜り抜けた企業に限られており、「上場企業」といい言います。
⇒「上場」「上場企業」「非上場企業」とは?
☝取引所取引の原則:「競争売買の原則」
取引所での取引は、「競争売買の原則(オークション方式)」に乗っ取り行われており、これが、上場企業の株式の「株価」を決める方法となってます。
ニュアンスでいうのであれば、「投資家は平等に競争できる仕組み」とも言えます。
競争売買の原則は、「価格優先の法則」「時間優先の原則」に従って行われています。
①価格優先の法則
「価格優先の法則」とは、「買い注文は最も値段の高い注文が優先され、売り注文は最も値段の低い注文が優先される」という法則です。
取引時間中には、値段を指定して売買をする「指値注文」が、約定していない状態で多く存在することになります。
例えば、現在株価800円の株式において、「900円指値売り」「1000円指値売り」という2つの注文が入っていて、約定していなかったとします。
そこに、「成行買い注文」が入ったとすると、「900指値売り」が約定します。
買いを入れた側からしても、1000円で買い建玉を持つよりも、900で買い建玉を保有したほうが有利です。
売り手からしても、1000円で売るよりも、900円で売るほうが、利益額自体は少なくなります。
そのため、数多くある注文のなかで、「買い注文は値段が高い注文が、売り注文は値段の低い注文が優先する」ことになります。
また、この価格優先の法則において、「成行注文は、指値注文に優先して売買が成立します。」これを、「成行注文優先の原則」とも言います。
⇒「成行注文」「指値注文」とは?投資をするうえで絶対に必要な注文方法
②時間優先の法則
「時間優先の法則」とは、同じ値段・同じ注文方法は、「先に出された注文が優先されて約定する」というものです。
すなわち、成行注文は、「いくらでもいいから注文を約定させる」という注文であるため、注文の一部、またはすべてが約定していないときに成り立つ原則になります。
「同じ値段で出された注文においては、先着順で約定する」と覚えておけばいいでしょう。
☝日本の証券取引所一覧
日本には、株式などの売買を行う機能を持つ証券取引所が4か所あります。
- 東京証券取引所(大阪証券取引所が、2013年に東証に統合)
- 札幌証券取引所
- 名古屋証券取引所
- 福岡証券取引所
このなかでは、東証(=東京証券取引所)が日本最大の証券取引所であり、「ニューヨーク証券取引所」「ロンドン証券取引所」と並び、「世界三大証券取引所」と言われることもあります。
東証は、それぞれの上場基準により、以下のように分類されており、
東証一部が最もレベルが高く、下に行くほど上場の審査基準が緩くなっていきます。
- 東証1部
- 東証2部
- マザーズ
- JASDAQ
東証一部が最も審査基準が厳しい代わりに、上場している企業は、企業として優れており、倒産するリスクが低いと考えることができます。
さらに、マザーズには、東証1部、2部に上場を目指す企業が、ジャスダックには、新興企業やベンチャー企業が存在しています。
なお、日本の各市場の新興市場は、以下の通りです。
東証 | ジャスダック・マザーズ |
名証 | セントレックス |
福証 | Q-Board |
札幌 | アンビシャス |
☝証券取引所まとめ!
最後に、証券取引所に関して、以下のことを覚えて押さえておきましょう。
- 証券取引所とは「株式が売買されている場所」である
- 日本には、4つの証券取引所があり、東証が最大の規模である
- 証券取引所には、「競争売買の原則」がある
- 成行注文は、指値注文よりも優先される
何事を行うにも、しっかりと仕組みやルールを理解するようにしましょう。