移動平均線のポイント・概要まとめ!
目次
移動平均線
読み方:いどうへいきんせん
=MA(Moving Average)
移動平均線とは、
一定期間の終値に関した計算式を用いて、
平均を算出し、
チャートに記載するテクニカルチャートです。
ローソク足に並び、
非常に愛用者が多いテクニカルチャートであり、
証券講座のチャートで、
テクニカル指標を表示した場合、
まず移動平均線が設定されている場合が多いです。
なお、移動平均線は、
「市場でのその銘柄の平均売買コスト」を表しています。
トレンド系テクニカル指標で、
移動平均線を表示することによって、
価格の動きをなめらかに見ることができます。
同じ移動平均線でも、
計算法の違いにより何種類かありますが、
一般的に「移動平均線」といった場合、
「単純移動平均線」のことを指している場合が多いです。
【移動平均線の分析法】
◇株価と移動平均線の位置関係

移動平均線と株価の位置関係の図解
移動平均線は、設定期間の中での、
投資家たちの平均売買コストを表しており、
これを言い換えると、
移動平均線より株価が上にあれば、
設定期間内では買い方が有利に、
株価が下にあれば、
売り方が有利だと考えることができます。
◇移動平均線の傾き

移動平均線の傾きの図解
移動平均線は、
「株価の動きをなめらかに見ることができる」
というメリットから、
右上を向いていれば、
株価が上昇トレンドに、
右下を向いていれば、
下降トレンドだと考えることができます。
◇グランビルの法則

グランビル買➀
株価の動きと、
移動平均線の位置や傾きを見ることで、
買いと売り4つずつの、
「合計8つ売買のタイミング」を伺うことができます。
◇ゴールデンクロス・デッドクロス
設定期間の短い移動平均線と、
それよりも長い移動平均線を比べ、
短い移動平均線が長い移動平均線を
下から上に抜けることをゴールデンクロス、
逆に、短い移動平均線が長い移動平均線を
下から上に抜けることを、
デッドクロスと言います。
◇移動平均線大循環
短期移動平均線、
中期移動平均線、
長期移動平均線という、
3本の移動平均の位置関係から、
株価の動きの流れを分析する方法です。
※詳細準備中
【移動平均線一覧】
移動平均線は、計算方法によって、
いくつかの種類があります。
「移動平均線」といった場合、
多くの場合、
「単純移動平均線」のことを指しています。
分析方法などは、基本的に共通ですが、
それぞれ特徴が異なります。
単純移動平均線:SMA
【Simple Moving Average】
単に「移動平均線」といった場合、
この単純移動平均線を指す場合が多いです。
加重移動平均線:WMA
(Weighted Moving Average)
単純移動平均線に比べ、
「直近の価格」の優先度を上げたものです。
単純移動平均線では、
「直近の価格」と「設定範囲内の昔の価格」が、
全く同じに扱っているのに対し、
加重移動平均線は、
直近の価格を重視するため、
価格の変動や売買サインが発生しやすいです。
しかしその分、
「ダマシが多い」ということになります。
指数平滑移動平均線:EMA
(Exponentil Moving Average)
単純移動平均線や、
加重移動平均線は、
「設定範囲内から設定範囲外に出た価格」が、
算出対象から外れるのに対し、
その前の算出価格から計算されるため、
この欠点をカバーしています。
「MACD」の基準ともなっており、
世界的にはSMAよりも、
EMAの利用者の方が多いとも言われています。