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先行スパン1の使い方・分析法・計算法【一目均衡表】

先行スパン1の解説

先行スパン1,2の図解

先行スパン1,2の図解

先行スパン1は、
先行スパン2と並び、
一目均衡表で、
「雲」を構成する、
未来に記載する珍しいチャートの一つです。

 

今回は、
一目均衡表を使いこなすためにも、
ここでは「先行スパン1」を
しっかりと理解していきましょう。

 


【先行スパン1の計算式】

先行スパン1の計算法

先行スパン1の計算法

先行スパン1は、
以下のようにチャートに描かれます。

 

『先行スパン1=(転換線基準線)÷2』を、
25本分未来(当日を含め26本右)
記載します。

 

先行スパン2と同じように、
世界的に珍しい、
「未来に記載するチャート」です。

 

もととなる、
転換線と基準線の計算式から、

先行スパン1は、
約34本分(9本+26本)、

株価の動きに遅れて並行に移動する
考えることが可能です。

 

 


【先行スパン1の分析】

先行スパン1は、3分の1戻しの目安となる

先行スパン1は、3分の1戻しの目安となる

先行スパン1は、
計算式からわかる通り、

株価が上昇し続けていたと仮定した場合、
52本分の半値となる先行スパン2よりも、
株価の近くで推移することになります。

 

そして、綺麗な上昇をしていた株価が
下落し始めて「雲」とぶつかるとすると、
「たいていの場合」

株価は先行スパン2よりも先に、
先行スパン1と交わることになり、
それは、約17.5本分の位置に当たります。

 

そして、この17.5本というのは、
先行スパン2の計算である、
「52本」の3分の1に当たります。

 

つまり、先行スパン1は、
株価が半値押し半値戻しのような、
典型的な動きとなった場合、
3分の1下落(上昇)という、
第一の反転のポイントとなります

 

しかしこれは、
典型的な上昇や、
下落相場の後に、
株価が「半値」に向けて動くと
仮定した場合であって、

この通りに株価が動く方が少ないです。

 

「今がどんな状態なのか」を把握し、
使いどころを見極める必要があります。

 

また、一目均衡表において、
よく「雲のなかではもみ合う」
言われるのは、

典型的な値動きをした後に、
この第一の反転タイミングの
先行スパン1を突破したあとには、
反転するのか、
もう一段下落するのか
という、
先行スパン2の突破を試すためです。

 

 

 

 


【先行スパン1まとめ】

一目均衡表の「」を構成する、
「先行スパン1」は、
転換線基準線の合計を2で割ったものを、
25本未来に記入したチャートであり、
同じく雲を構成する、
先行スパン2」よりも、
株価にそった動きをします。

 

また、綺麗な上昇、
下落相場となったあとに、

半値押し」「半値戻し」のような
動き方となった場合、

「3分の1押し(戻し)」の位置に当たり、
相場転換の1つの基準とすることができます。

 

ただ、雲は支持抵抗となるというだけでなく、
しっかりと、
なぜそうなるのかの原理を理解することで、

より判断材料の基準とすることが
できると思います。

一目均衡表をつかいこなすためにも、
他の線と合わせ、
しっかりと理解するようにしましょう。

 

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